数学検定準1級の問題の解説 #3
数学検定準1級の問題の解説を行うシリーズです。基礎的なトピックの確認を行うのが主目的のため、1次試験を中心に取り扱います。問題と解答は下記です。
#1では問題1〜2について、#2では問題3〜4についてそれぞれ取り扱いました。
#3では問題5〜7について取り扱います。
以下、問題5〜7についてそれぞれ確認を行います。
Answer.
同じ関数について取り扱っているので、①が解ければ②は①で導出した関数をとした際のとすることで解ける。①の積分にあたっては、部分積分の考え方を用いる。
①の不定積分は上記より、となる。
また、これより②は
のように計算できる。
解説.
部分積分は積の導関数の公式のの両辺を積分することで、となることと比較するとイメージがつきやすいかと思います。
(多項式関数)×(指数関数)のパターンが出題されることが多い印象です。
・問題6
平面上の双曲線の焦点の座標を求めよ。
Answer.
双曲線の方程式において、、としたのがここで与えられている方程式である。
よって焦点の座標はとなる。
解説.
楕円の方程式や双曲線の方程式は抑えておくと良いかと思います。
・問題7
次の極限の値を求めよ。
Answer.
の際に、、であるので、はの不定形となる。この不定形はの因数分解の利用を用いることで解消できる。
よって元の数式の分子と分母にそれぞれをかけて不定形を解消させる。
解説.
などが出てくる不定形の大概はこのような計算を行うことが多いので、慣れておくと良いと思います。また、因数分解の公式はよく出てくるのでこちらも慣れておくと良いです。
(学び直しにあたっては解けなくても解答見て理解できれば十分だと思います。)
・まとめ
#1〜#3で数学検定準1級の1次試験を確認しましたが、少々計算が複雑な問題が多かった印象です。そのため必ずしも解ける必要はない一方で、計算力の強化には適した内容だったのではないかと思われました。