はじめに&本の考え方(序章)|『イシューからはじめよ』読書メモ #1

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ビジネス本については以前グロービスMBAキーワードの基本フレームワーク50を取り扱ったのですが、もう何冊か読んでみたくなったので今回から「イシューからはじめよ」について読書メモをまとめていければと思います。

イシューからはじめよ|書籍|英治出版
本の選定理由としては、以前一度話題になったのですが読んでいなかったので改めて読んでみれればということで選んでみました。
基本的には章単位でまとめていければと思います。
#1でははじめにと序章がどちらも導入(イントロダクション)なので、まとめて取り扱います。
以下目次になります。
1. はじめに(優れた知的生産に共通すること)
2. 本の考え方(序章)
3. まとめ

 

 

1. はじめに(優れた知的生産に共通すること)
・本の内容の要約
はじめにとしては「優れた知的生産に共通すること」についてまとまっています。
「圧倒的に生産性の高い人」の共通点について着目しており、「作業スピードが10倍20倍」ではないのにも関わらず、どのようにして成果を出しているのかから話を展開しています。その答えとして「優れた知的生産には共通の手法がある」と述べられています。基本フレームワーク50でも取り扱った基本的なフレームワークなどのテクニックは重要だが、どれも知っているだけでは不十分でどれも目的を知らずにツールだけを使うのは危険だとされています。
それでは何が重要なポイントになるかということでタイトルにある「イシュー」が紹介されています。イシューの詳細の内容についてはイントロなので明記されていないですが、「何に答えを出すべきなのか」という知的な生産活動の目的地を意識した上でブレることなく活動に取り組むことがカギとされています。
また、考えると悩むの違いについても言及されており、悩む(答えが出ない前提)と考える(答えが出る前提で建設的に考えを組み立てる)というのが違いだとされています。少なくとも仕事という文脈では「悩む」時間は無駄で、変化を生まないとわかっている活動に時間を使うのは良くないとされています。
残りは著者の方の経歴などについてまとめられているので、読解メモとしては省略します。

 

・読んでみての感想、考察
活動の目的を明確にするというのは基本フレームワーク50でも取り扱われていたので、そちらについては共通している印象でしたが、イシューの内容についてはまだぼんやりしている様子でした。こちらについては読んでいくにつれてわかってくる構成のように思われました。

 

2. 本の考え方(序章)
・本の内容の要約
序章では「常識を捨てる」と最初に言及されています。要点としては、

「問題を解く」より「問題を見極める」
「解の質を上げる」より「イシューの質を上げる」
「知れば知るほど知恵が湧く」より「知り過ぎるとバカになる」
「1つひとつを速くやる」より「やることを削る」
「数字のケタ数にこだわる」より「答えが出せるかにこだわる」

の5点が指摘されています。文の前半が一般的な考え方で後半が「イシューからはじめる」考え方とされています。
次にバリューのある仕事について言及されており、「バリューのある仕事とは何か」という問いに対して本では「バリューの本質」は2つの軸から成り立っており、ひとつ目が「イシュー度」、ふたつ目は「解の質」とされています。これらを二軸で取ったマトリクスの構造で図式化されています。イシュー(issue)の定義としては諸説あるものの、著者の見解として「2つ以上の集団の間で決着のついていない問題」、「根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題」の二点で定義されています。多くの人は「解の質」が仕事のバリューを決めると考えていて「課題(issue)の質」にはあまり関心を持たない傾向にあるとされています。が、イシュー度の高い仕事を選ぶことがバリューのある仕事をする上で重要とされています。
「生産性の高い人」のアプローチとしては先にイシューの見極めを行い、その後に解の磨き込みを行なっているとされています。
(細かいところは省略します)


・読んでみての感想、考察
読んでみての感想としては、なかなか面白いと思いました。
とにかく「何をすべきか」を考えた上で解いていくというのが重要という印象でした。
イシューの定義については概念としてこれまで考えたことがなかったので、考え方として参考にしたいと思いました。
とはいえイシュー(issue)についてまだイメージがしっくりこないので、この辺は読みながら追っていきたいです。


3. まとめ
課題の絞り込みが重要というのがここまでの論点の印象でした。
詳細は読み進めながら把握していければと思います。