ド・モアブルの定理の確認|複素数平面を確認する #2
複素数平面の基本的なトピックについて取り扱うシリーズです。
#1では概要の確認について行いました。
#2では「ド・モアブルの定理」について確認します。主に下記などを参考にします。
以下が目次となります。
1. 「ド・モアブルの定理」の概要
2. 「ド・モアブルの定理」の導出
3. まとめ
1. 「ド・モアブルの定理」の概要
1節では「ド・モアブルの定理」の概要について取り扱います。
まず、数式の確認からですが、「ド・モアブルの定理」は上記のように表します。以下、1節では具体的なイメージを掴むためにこの定理の利用例を確認します。
上記においてが実数の時のに関しての次方程式の全ての複素数解を求めることを考えます。ここでと表せるとすると、「ド・モアブルの定理」より下記が成立します。
ここで実数の絶対値は、偏角はであることを考慮すると、、(は整数)となることがわかります。
よって、上記が成立するので、求める解は整数を用いて下記のように表すことのできる数となります。
ここまでの内容で「ド・モアブルの定理」の数式や利用例に関して確認できたので1節はここまでとします。
2. 「ド・モアブルの定理」の導出
2節では「ド・モアブルの定理」の導出について取り扱います。基本的には加法定理を用いることで導出を行います。
上記のようにととおいた際に、の計算を考えます。
上記のように加法定理を考えることによって「ド・モアブルの定理」を導出することができます。途中でを用いたところもポイントです。
3. まとめ
#2では「ド・モアブルの定理」について確認しました。
#3以降でも引き続き複素数平面のトピックについて取り扱います。