数学検定準1級の問題の解説 #1
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以前に数学検定の2級について取り扱いましたが、準1級の問題に関しても簡単な解説を行っておければということで確認を行います。高校の数ⅢCレベルなので、数学的な記載をある程度前提とする文献を読むにあたっての基礎になるレベルだと思います。
問題は1次試験の下記を確認します。(2次試験は論述で基本事項の取り扱いにあたっては不向きのため、1次試験の内容だけを取り扱うこととしました。)
一応模範解答は下記で確認ができますが、答えだけだと理解にならないので解説も含めて行います。
以下、問題1〜2について確認を行います。
・問題1
次の不等式を解け。
>
Answer.
は単調減少の関数であるため、不等式を満たすには < が満たされれば良い。
>
>
よって上記を解いて、 < , > を得る。
解説.
対数関数の底がであるのでグラフは単調減少のグラフとなります。数式だけ見て考えると間違えやすいため、グラフなども同時に描きつつ考えるとミスが少なくなると思います。
・問題2
との間の距離を求めよ。
Answer.
をとした時に、への垂線のとの交点をとすると、の長さを求めれば良い。
垂線の方程式はとなる。
この際に上記の連立方程式を解いてを得る。求める距離は、との距離であるので下記のように計算できる。
解説.
かなり複雑な式変形となりましたが結果はシンプルな形となりました。の直角三角形の斜辺の長さがであることを利用して、これにをかけて、を求めることもできます。
・まとめ
トピックというよりは計算が少し複雑な問題だったかもしれません。もちろん計算量の少ない解法は色々と探せば見つかりますが、時には計算力で解き切るようにもすると力がつきやすいかと思います。
↓以下簡単な宣伝ですが、教科書的な解説や基本的な問題演習がある方が望ましい方は下記を確認してみてください。数学検定2級〜準1級の話題を可能な限りシンプルにまとめました。