DTPなどの概要の調査|版組みの達人を目指す #1
ブログの内容はどうしても発散しがちなので、定期的にブログの内容を元に再編したテキストの公開を行っています。が、テキストも数を出すうちにどうしても細かいレイアウトが気になってきたので、版組みを極めようじゃないかということで新規シリーズを作成しました。
#1では、とりあえず概要の調査、把握を行えればと思います。
1. 現状や目標のラフな整理
2. 版組み・DTP(Desktop publishing)の概要
3. まとめ
1. 現状や目標のラフな整理
あまり何も考えずに調査しても大変なので、現在メインで作成している形式であるpdf形式とepub形式を中心に版組みの質を向上させることをこのシリーズでの目的とします。
現在版組みのソフトとしてはRe:VIEWを用いており、pdf形式の作成はなかなか整ったものが作成できる一方で、epub形式の作成があまりうまくいっていません。特に、本文中にのように数式を用いる場合の表示のレイアウトが非常に崩れます。
具体的には上記のように、本文中の数式が他の文章の中心からずれるという事態が生じています。改行することである程度整えることはできるのですが、空間とする際に一々改行していてはかなり読みにくいです。また、数式のフォント、文字のフォントの設定などもなかなか大変です。
Re:VIEWでpdfを作成する場合は上記のように比較的整った形式で作成できるのですが、Kindleなど向けに作成する場合となると、やはりepub形式ももう少ししっかり作成する必要が生じます。
共著など行うこともあり、ある程度レイアウトはしっかり整えねばならないと思われるため、特に「epub形式における数式の取り扱い」を中心に当シリーズでは知見を得ていきたいと考えています。
大体の目標や現状については整理できたので1節はここまでとします。
2. 版組み・DTP(Desktop publishing)の概要
2節では実際に細かい内容の確認に入っていく前段階として、改めて版組みやDTP(Desktop publishing)の概要について確認を行いたいと思います。
上記のWikipediaの内容を主に参照します。
まず、組版(版組み)の概要ですが、上記のように「原稿及びレイアウトの指定に従って、文字・図版・写真などを配置する作業の総称」と理解しておくと良さそうです。
上記の記載では近年では「DTP(Desktop publishing)においてもレイアウトソフトを用いて紙面を作ることを指して、版組みと表現する」とあります。あまり深く考えずに、何かしらを印刷や出版する形式に仕上げることを指すと認識しておけば良さそうです。
また、DTPは日本語で卓上出版を指し、PC上で版組みを行いプリンターで出力を行うことと認識しておくと良さそうです。
DTPのこれまでの経緯としては「PageMaker」を先駆けとして様々なソフトが紹介されています。PCにプリインのワードプロセッサーでも簡単なDTP機能はあるものの、専用のDTPソフトを用いることでより整ったデザインの印刷物が制作できるとあります。
近年ではPCでプリインで入っていたり、HTML・CSSなども一種の版組みと言えるので、「版組み」としてそれほど意識する機会は少ないのかもしれません。
大体の概要についてつかめたので2節はここまでとします。
3. まとめ
#1では現状や目的の整理と版組みやDTPの言葉の整理を行いました。
概要はつかめたので#2では現状製本時に用いているRe:VIEWについて簡単に確認してみようと思います。