ロジカルシンキングまとめ①|ロジカルシンキングを学ぶ #4

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連載の経緯は#1に記しました。

演繹的な論理学から入ると導入としては抽象的で難しいものになりそうなため、#1〜#3では「詭弁」と「論理学」ということで、ロジカルシンキングがうまくいっていない例を見つつ、それを論理学的に整理や考察を行いました。

「詭弁」と「論理学」|ロジカルシンキングを学ぶ #1 - Liberal Art’s diary

「詭弁」と「論理学」②|ロジカルシンキングを学ぶ #2 - Liberal Art’s diary

「詭弁」と「論理学」③|ロジカルシンキングを学ぶ #3 - Liberal Art’s diary

#4からは下記を参考にロジカルシンキングについてまとめていきます。

ロジカルシンキング - Wikipedia

以下目次になります。
1. ロジカルシンキングとは
2. 学術的な観点を踏まえた論理思考
3. コンサルティング会社由来の論理思考
4. まとめ


1. ロジカルシンキングとは
1節ではロジカルシンキングの概要について確認します。

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上記はWikipediaロジカルシンキングの冒頭です。上記では、ロジカルシンキング(logical thinking)とは「一貫していて筋が通っている考え方や説明の仕方で、日本としては論理的思考と置き換えられることが多い」とされています。論理学に由来する考え方とコンサルティング業界に由来する考え方がわかれているとなっています。

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意味としてはロジカルシンキングや論理思考についてはあまり語源がしっかりしたものではなく、英語としてはcritical thinking(批判的思考)が用いられることが多いとされています。日本におけるロジカルシンキングが広まった契機はコンサルタント系の著者たちによって、ロジカルシンキングのための様々なツールや手法が企業向けに提唱されたことにあるとされています。従って、ロジカルシンキング英語圏の語彙というよりは、特定の経営コンサルティング会社などに付随する業界用語とみなすことができるとされています。
当シリーズでは厳密な議論というよりは考え方として参考になるものを取り入れていきたいというのが強いので、大きく二つの流れを汲んでおり、それぞれ論理学とコンサルティングであると考えておくものとします。

 

2. 学術的な観点を踏まえた論理思考
2節では「学術的な観点を踏まえた論理思考」の項目について確認していきます。

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論理思考から連想される「論理学」は哲学、数学、計算機科学等の一部となる学問分野で、哲学としての論理学は三段論法に代表されるアリストテレスが体系化した研究にまで遡ることができるとされています。関連でいくつか文献が紹介されていますが、1990年代頃からのものが多いため(論理学を学問として見るならそれほど本質は変わらないと思われるので100年以上前の情報の方が欲しい)、ここでは取り扱わないものとします。


3. コンサルティング会社由来の論理思考
3節では「コンサルティング会社由来の論理思考」の項目について確認していきます。

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上記では2000年前後にマッキンゼーの出身者によって、マッキンゼーコンサルティングノウハウが紹介されたことについて言及されています。ベストセラーとして「ロジカルシンキング(照屋華子, 2001年)」が紹介されており、MECEなどのテクニックが広く知られるようになったとなっています。

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細かなテクニックとしては、MECE、So What / Why So、ピラミッドストラクチャ、ロジックツリー、フレームワークなどについて記載されています。これらの手法における論理的の意味は学問的というよりは日常的に使われる意味に近いもので、理解しやすく説得力のある説明をするために根拠付けがどうあるべきかという指針を示すことを主眼としているとされています。

ここまでが記載についてのまとめですが、個人の見解としてはこれらは説明に用いるには便利であるものの、議論において厳密に適用するのはあまり望ましくないのではと思っています。というのも視覚的に論理を表す上では便利ですが、少々誘導的な面や議論の内容によって整理の仕方が適さない場合もあると感じるためです。例えばMECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)一つとっても、厳密な整理が非常に難しい考え方です。そのため、整理手法を使うのが目的ではなく、議論や主張のために手段として整理手法を用いるというのは必ず意識しておく必要があります。


4. まとめ
#4ではロジカルシンキングについてWikipediaの記載を途中までまとめました。
#5でも引き続き、こちらのWikipediaの内容を読み進めていこうと思います。