平方根関数の微分|基本関数の微分の公式を定義から導出する #5
指数関数、対数関数、三角関数などの微分の公式を定義から導出を行うシリーズです。#4では分数関数の微分に関して取り扱いました。
以下、目次になります。
1. の微分の導出
2. の微分の導出
3. まとめ
1. の微分の導出
1節では定義に基づいたの微分の導出について取り扱います。
ここまでの議論により、が導出できます。
これはを満たしており、ここでの導出は公式が整数以外でも成立することを示す一つの例と見ることもできます。
2. の微分の導出
2節では定義に基づいたの微分の導出について取り扱います。
ここまでの議論により、が導出できます。
また、ここでの導出もを満たしていることが確認できます。
3. まとめ
#5では平方根関数の定義に基づく微分について確認しました。
乗根の計算は因数分解の公式を知っていないと導出は難しいですが、このような項を一つずつずらす発想は等比数列の和の計算でも出てくるので考え方を抑えておくと良いかと思います。